アストラゼネカ(NASDAQ:AZN)は、かつてブロックバスター(巨額の利益をもたらす稼ぎ頭のヒット商品)であったコレステロール血症治療薬「クレストール(ロスバスタチンカルシウム)」の権益を、ドイツの同業グリューネンタールに3億2,000万ドルの前払い条件で売却する。アストラゼネカは、がん治療薬の品揃えに重点を置こうとしている。

 アストラゼネカは、クレストールの製造は継続し、移行期間中はグリューネンタールに供給する。また、北米や中国向けの販売も続ける。

 今回の売却契約は2021年1-3月期中の完了を予定している。

 クレストールは、15年には売上高が50億ドル余りとなり、アストラゼネカの総売上高の2割以上を占めてきたが、16年には廉価なジェネリック医薬品が登場したことで売り上げが落ち込んだ。さらに同社は、再発性非小細胞肺がん治療薬の「タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)」や同じくがん治療薬の「イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ )」、気管支喘息治療薬の「ファセンラ(一般名:ベンラリズマブ)」などの新たな薬剤に軸足を移している。
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