ヴァインヤード・ウインドは、マサチューセッツ州マーサズ・ヴィンヤード島の南方沖に風力発電設備を建設する計画だが、米海洋エネルギー管理局(BOEM)に対する認可審査申請を一時的に取り下げた。
この施設に設置する風力発電タービンは当初、ベスタス・ウインド・システムズ製のV164を84基用いる予定だったが、この契約が今年2月に期限を迎えた。洋上発電施設の建設に伴う海洋生物や漁業への影響も懸念され、最大発電容量が10メガワットのV164の代わりに、ゼネラル・エレクトリック(GE)のHariade-Xを62基設置することで計画設計を変更した。申請の取り下げは、この設計変更に伴うもの。
ヴィンヤード・ウインドは、アバングリッド(NYSE:AGR)傘下のアバングリッド・リニューアブルズとコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズのジョイントベンチャー(合弁事業)。
業界アナリストによると、BOEMの判断はバイデン次期大統領の就任後まで先送りされる可能性があるが、トランプ現政権がこの計画を認可しない可能性を巡るリスクはむしろ和らぐだろうとみられている。
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