ファイザー(NYSE:PFE)とビオンテック(NASDAQ:BNTX)が共同開発したCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)向けワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が緊急使用許可(EUA)を勧告したばかりだが、先行して接種を開始した英国では、初日から保険当局に2例のアナフィラキシー反応と1例のアレルギー反応が報告された。

 国民保険サービス(NHS)は、免疫系の過剰反応であるアナフィラキシーについて、重篤な症状でときに命を脅かす恐れがあるとしている。

 その後、英保険当局はワクチンや薬剤、食品に対してアナフィラキシー反応を起こしたことがある人は、ワクチン接種を受けないよう勧告した。このワクチンについての最終段階の臨床試験では、ワクチンやワクチンの材料に対して重大な有害反応を示した既往のある人は対象から外されていた。

 FDAの諮問委員会は賛成17、反対4、棄権1の賛成多数でEUAの発行を勧告した。

 諮問委員会での議論についての各種報道によると、申請資料にある臨床試験のデータで、18歳未満の治験データが比較的少なかったことや、妊産婦や授乳中の母親に対するリスクも議論された。

 諮問委員の1人は、重度のアレルギー反応の既往があるという理由でワクチン接種をためらう人は多いだろうとの見方を示している。コロナウイルスに対する集団免疫を獲得するには、国民の7割がワクチン接種を受ける必要があると言われている。
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