英蘭石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル(NYSE:RDS.A)は、2020年4-6月期に181億ドルもの過去最大の四半期赤字を計上した。7-9月期には4億8,900万ドルの黒字を確保したが、前年同期比92%減だった。

 同社の収益がコロナ禍以前の水準を回復するには時間がかかると思われるが、コスト削減を進め、重点を化石燃料から再生可能エネルギーに転換する取り組みが、アナリストらに評価されている。

 マーケットウォッチがまとめた31社の評価によると、平均して「オーバーウエイト」とされ、目標株価の中央値は44.00ドル(21.14〜59.00ドル)となっている。

 23日の終値は、前日比1.00ドル(2.86%)高の35.94ドルだった。

 証券会社MKMパートナーズもシェルを高く評価して、目標株価を57.00ドルとしている。11月中にみられた30%余りの株価上昇は「始まりにすぎず、今は絶好の買い時」だと述べている。
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