米バイオ医薬品のモデルナ(NASDAQ:MRNA)の株価は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)向けワクチンの開発を手掛かりとして、昨年末の終値は104.47ドルと年初からは434.10%上伸した。だが、12月第1週につけた178.50ドルのザラ場高値からは40%余り急落している。
テクニカルには、50日単純移動平均(109.05ドル)を割り込み、RSI(相対強度指数)は37.85と売られ過ぎの水準にある。
同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は5日米東部時間午前8時(日本時間同日午後10時)に、ゴールドマン・サックスが主催する第13回年次ヘルスケアCEO会議にオンライン参加する。
モデルナが現在のCOVID-19ワクチン供給契約を履行できるかどうかが注目される。また、コロナ関連以外の開発の取り組みも進められているかどうかに関心が寄せられている。
コロナワクチンについて言うならば、米国をはじめ世界各国が、現在、承認されている数社のワクチンだけに頼ろうとはしないはずで、アストラゼネカ(NASDAQ:AZN)やジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)、ノババックス(NASDAQ:NVAX)などからのワクチン供給も受けるだろう。供給されるワクチンの種類が増えれば、モデルナとファイザー(NYSE:PFE)が開発したワクチンの売り上げは減る可能性がある。
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