米国のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)向けワクチン開発支援プロジェクト、「ワープ・スピード作戦」の関係者は、国内のワクチン接種を加速させるために、モデルナ(NASDAQ:MRNA)が開発したワクチンを一部の人には半量投与する可能性を探り、米食品医薬品局(FDA)とモデルナと協議している。

 ワープ・スピード作戦の首席顧問を務めるモンセフ・サラウイ氏はCBS放送の番組で、18〜55歳の人にこのワクチンを半量で投与しても、モデルナが第3相臨床試験で調べた100マイクログラムの投与と「同程度の免疫反応」が得られる可能性があると語った。

 これは「COIVD-19に対する予防接種を迅速化する方法」だとしながらも、治験データで裏付けていない判断は誤りになることがあるとして、「最終的にはFDAの判断になる」と述べた。

 米政府の感染症対策顧問を務めるアンソニー・ファウチ博士も、ワクチン接種を促進する重要性を強調している。ファウチ氏は、ワクチンが不十分なことが問題にされていないと指摘して、この考え方は「間違った問題に対する正しい解決法だ」と述べた。
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