石油精製関連の持ち株会社CVRエナジー(NYSE:CVI)のデービッド・ランプ最高経営責任者(CEO)は、同業デレクUSホールディングス(NYSE:DK)に対し、取締役の入れ替えを求めている。

 CVRの筆頭株主は物言う投資家カール・アイカーン氏で、CVRはデレクの株式を約15%保有する筆頭株主となっている。CVRはデレクの買収には関心がないが、デレクが指名した3人の取締役をCVRが指名する人物に入れ替えるよう求めている。

 ランプ氏によると、デレクの株価は過小評価されているとCVRでは考えており、取締役会を刷新して、事業拡大よりもフリーキャッシュフローを優先し、小売り事業を売却して中核の精製事業に注力するなど、企業価値を高める考えに改めて力を入れるべきだとしている。

 デレクは米国内の石油精製所の操業を停止し、再生可能ディーゼル製品のターミナルなどに転換すべきだという。CVRは先ごろ、オクラホマ州にある自社の精製所を再生可能ディーゼルのサービス部門に転換するプロジェクトに1億1,000万ドルを投じる計画を承認している。
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