カナダの通信機器大手ブラックベリー(NYSE:BB)は19日、株価が前日比2.51ドル(25.51%)高の12.35ドルとなり、年初来の上昇率は86.27%に達した。昨年は年間を通じてわずか1%の上昇にとどまったが、過去5営業日では61.44%の上げとなっている。

 出来高も伴っており、19日の出来高は1億1,216万株で、過去65営業日の平均2,236万株を大幅に上回った。前営業日の15日も、1億5,000万株余りの大商いだった。

 今回の株価上昇が始まる直前の12日、ブラックベリーが昨年12月に知的財産権を処分する一環として、華為技術(ファーウェイ)に90件の特許を売却したと一部で報じられた。ブラックベリーが保有する3万8,000件の特許のごく一部に過ぎないが、売却した特許にはスマートフォン技術における重要な進歩に関係するものが含まれているとのことだった。

 さらに15日には、裁判所への提出文書を基に、ブラックベリーとフェイスブック(NASDAQ:FB)が両社の間での係争案件について世界的な和解を進めていると報じられた。こうした報道が好感され株価上昇に弾みがついたと思われる。

 ブラックベリーは2018年にフェイスブックを特許侵害で提訴した。フェイスブックのメッセージアプリ「ワッツアップ」と写真共有アプリ「インスタグラム」が、「ブラックベリー・メッセンジャー」の技術と特性を模倣したと主張した。これに対してフェイスブックは、音声メッセージ技術などをはじめとするモバイル技術の特許をブラックベリーが侵害しているとして逆提訴した。
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