ノルウェーの石油・ガス事業会社、エクイノール(NYSE:EQNR)は 3 年前に取得したカナダのアサバスカ・オイルの株式18.8%を売却し、カナダのオイルサンド事業からの撤退を完了したことを明らかにした。

 エクイノールによると、アサバスカの株式1億株を1,800万カナダドル(1株当たり0.18カナダドル)で売却した。エクイノールの前身スタトイルが株式取得を完了した2017年1月31日時点の株価は1.66カナダドルだった。

 エクイノールは1週間前に、カルガリー中心街の事務所を閉鎖し、カナダ東岸洋上事業に注力するため、職員をニューファウンドランド・ラブラドール州のセント・ジョンズに異動した。陸上のエネルギー事業については、これ以上可能性を追求しないとして、カナダの従業員120人のうち約3割を削減するとみられている。

 エクイノールは再生可能エネルギーに軸足を移しており、13日には米ニューヨーク州と2つの大型洋上風力発電施設から電力を供給する契約を結んだ。
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