英製薬大手グラクソ・スミスクライン(NYSE:GSK)は25日、重度の新型コロナウイルス感染症入院患者に対するモノクローナル抗体療法の有効性と安全性を評価する第2相臨床試験の結果を公表した。試験結果では、高齢者に対する一定の効果が認められた。

 OSCARと呼ばれるこの臨床試験は、国際多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照概念実証試験で、抗顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)であるヒトモノクローナル抗体「オチリマブ(Otilimab)」による治療効果を患者806人を対象に評価した。標準治療にオチリマブの単回投与を加えた療法と標準治療のみを、治療から28日後における生存率と呼吸器不全が解消した割合で比較した。

 70歳以上で28日後に生存し呼吸器不全も解消した人の割合は、標準治療のみでは45.9%だったのに対し、オチリマブとの併用では65.1%だった。ただ、全ての年齢層での治療法による差は5.3%で、統計学上の有意差は認められなかった。

 グラクソ・スミスクラインは、70歳以上の患者約350人を追加登録して、同様の試験を予定している。
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