アストラゼネカ(NASDAQ:AZN)が開発した新型コロナウイルスに対するワクチンは、南アフリカで発見された変異株に対して有効性が認められない、とする臨床試験(治験)の結果が16日、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表された。

 この治験は、南アフリカでHIVに感染していない18歳以上の成人1467人を対象に行った多施設二重盲検ランダム化プラセボ(偽薬)対照試験で、ワクチン投与群(750人)とプラセボ投与群(717人)を比較してワクチンの安全性と有効性を評価した。

 ワクチン投与群の19人(2.5%)が2回目のワクチン接種後14日以内に軽度ないし中等度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した。プラセボ投与群の発症者は23人(3.2%)だった。COVID-19を発症した42人中39人(92.9%)は南アフリカ型変異株に感染していた。

 治験結果を総合して、研究者らは南アフリカ型変異株に対するこのワクチンの有効性は10.9%だと結論付けている。

 ただし、この変異株が発見される前に、このワクチンは1回接種しただけでも軽度ないし中等度のCOVID-19を75%の有効性で予防したことを考慮した上で、この変異株に有効性を欠いている点を評価するべきだとしている。
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