画像診断製品や造影剤を手掛けるランセウス・ホールディングス(NASDAQ:LNTH)は30日、ノリア・セラピューティクスからPET(陽電子放出断層撮影)検査用造影剤「NTI-1309」の開発、製造、商用化に関する国際的独占権を取得した。
ランセウスによると、NTI-1309 は正常な細胞よりもがん細胞に多く発現する線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)を標的としており、がん精密治療における重要なバイオマーカーとなる可能性がある。
ノリアが行う第1相試験の完了後にNTI-1309はランセウスの造影バイオマーカーの1つに加えられる。抗がん剤の開発に用いるよう、研究機関や製薬会社に提供することになる。ランセウスは同時に、自社の臨床試験を行い商用化の可能性についても評価する。
ノリアはライセンス料と開発費を前払いで受け取り、NTI-1309の開発や規制手続きの成果達成(マイルストーン)報酬や商用化に関わるロイヤリティを受け取ることができる。
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