総合エネルギー企業シェブロン(NYSE:CVX)のベンチャーキャピタル子会社と持続可能エネルギー開発を手掛けるモールド・オーシャン・ウィンドは13日、洋上風力発電を手掛けるオーセルギー(Ocergy)の浮動型洋上風力発電タービンの開発と商用化などに投資することを明らかにした。シェブロンにとって、初めての洋上風力発電への投資となる。

 シェブロンは、子会社シェブロン・テクノロジー・ベンチャーズ(CTV)を通じ、オーセルギーによるシリーズAの資金調達に1億ドルを出資する。モールドは、欧州の再生可能エネルギー投資を専門とするプライベートエクイティ(PE)のハイテクビジョン(HitecVision)が保有している。

 オーセルギーの浮動型洋上風力発電タービンは低価格で、クリーンエネルギーの供給網の需要に十分応える可能性があるとしている。また、同社のOCGデータブイの技術は、統合型環境情報収集を可能にし、生態系の多様性保護につながるという。

 「洋上風力発電は今後のエネルギーシステムの一翼を担うと考えられ、価格を下げる必要性を認識している。そのため、現在あるかたちを大きく買えるような画期的な技術を求めている」とCTVのバーバラ・バーガー社長は語った。
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