カナダのマクロ経済分析調査会社ヌメラ・アナリティクスは16日、新型コロナウイルスワクチンの予防接種率に基づいて主要各国が集団免疫を達成するまでの期間を予測した「集団免疫トラッカー」を公表した。この場合、集団免疫とは、国民の7割以上が免疫をつけた状態を指している。ヌメラでは、この推移を毎週発表するとしている。

 今回の発表によると、米国は集団免疫の達成まであと1.9カ月で、前週の予測値2.1カ月よりも短縮している。一方、全世界については、集団免疫の達成まで12カ月かかるが、これは前週の13カ月より早まっている。

 先進諸国での接種率は、ユーロ圏やカナダでの普及を中心として35%と前週比4ポイント上昇している。供給と物流が増加した結果、これらの地域では過去1カ月で予防接種のペースが倍加している。カナダは集団免疫達成まで5.1カ月となった。1週間前は5.8カ月だった。

 集団免疫達成に最も近いのはハンガリーで残り1カ月、続いてアラブ首長国連邦(UAE)とオランダの1.6カ月となっている。

 ただ、先進諸国も予防接種が順調に進んでいるというわけでもない。ワクチン接種をためらう人の割合はまだ増える可能性がある。血栓症を引き起こす懸念から、アストラゼネカ製とジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチン接種が欧州で一時的に中止されたことも、ワクチンへの不信感を高める可能性があるとヌメラは指摘している。
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