英国や北米を中心に決済処理サービスを展開するフィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ（NYSE：FIS）は、電子商取引（eコマース）市場が急拡大する世界各地に足場を広げようとする中、マレーシアと南アフリカ、ナイジェリアでも決済処理サービスを提供する。

　FISは同社の決済処理プラットフォーム「ワールドペイ（Worldpay）」をマレーシアで提供する同国の免許を取得した。また、南アフリカとナイジェリアでは、アフリカのフィンテック企業フラッターウェーブ（Flutterwave）との提携を通じて決済処理サービスを提供する。

　FISは、マレーシアのeコマース市場がモバイル決済を中心として2024年までに71％成長すると予想している。一方、ナイジェリアのモバイル機器を用いるeコマース市場は、この間に2倍に伸びるとみている。また、南アフリカのeコマース市場は、モバイル決済が3分の1を占め、24年までに90億ドル規模になると予想している。
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