米疾病対策センター(CDC)は23日、妊産婦も新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるよう推奨した。

 これは米ファイザー(NYSE:PFE)と独ビオンテック(NASDAQ:BNTX)が開発したワクチンについての大規模な臨床試験で、妊婦とその子供への安全性が示されたことに基づいている。

 妊婦が新型コロナウイルスに感染すると、入院を必要として、死亡する危険性も一般よりも高いため、特に予防接種を行うことが重要だとしている。

 医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表された査読済みの研究論文によると、米国で予防接種が普及し始めた昨年12月14日から今年2月28日にかけて、3万5691人の女性を対象に、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの安全性を評価した。

 妊婦の場合、接種した箇所の痛みの訴えは多かったが、頭痛や筋肉痛、悪寒、発熱の症例は少なく、流産の割合も感染流行以前と同程度だった。ただし、接種後のフォローアップや出生児のその後など、さらに長期間の経過観察がまだ必要だとしている。
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