米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は27日、スイスの製薬大手ロシュが開発した免疫チェックポイント阻害剤テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)の抗悪性腫瘍薬アブラキサン(一般名:パクリタキセル)との併用について、PD-L1陽性の転移性トリプルネガティブ乳がんに対する適用継続を賛成7・反対2で支持した。

 ただし、この適用についての生化学的ベネフィットを確認するため、臨床試験(治験)を続け、実施する必要があるとの意見で一致した。

 テセントリクは、パクリタキセルとの併用で、この種の乳がんの進行や死亡をパクリタキセル単剤よりも4割低減させたとする治験データを基に、迅速承認を受けたが、別の治験ではパクリタキセル単剤の方が良好な結果が得られた。
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