米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブ (NYSE:BMY)は21日、抗ヒトPD-1モノクローナル抗体「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)とCTLA-4抗体「エルボイ」(一般名:イピリムマブ)の2剤併用を、遠隔転移を有する直腸がん(mCRC)の特定の成人患者グループに対する2次治療法として、欧州医薬品庁(EMA)医薬品委員会(CHMP)が支持したことを明らかにした。
この治療法は、フルオロピリミジン系薬剤を併用した化学療法による前治療を受けた、ミスマッチ修復機能欠損(dMMR)または高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)のあるmCRC成人患者を対象としている。
CHMPの支持は、第2相多施設非ランダム化非盲検臨床試験のデータを根拠としており、CHMPの判断を欧州委員会が今後審査することになる。
オプジーボとエルボイの併用は、オキサリプラチンとイリノテカンの併用療法を受けた後に進行した12歳以上のMSI-HまたはdMMRのあるmCRC患者に対する治療法として米食品医薬品局(FDA)が承認している。
また、日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、化学療法後に進行したMSI-Hのある切除不能な進行性・再発性大腸がんの治療法として20年9月に承認している。
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