JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)のジェームズ・ダイモン最高経営責任者(CEO)は27日、米連邦議会下院金融サービス委員会で証言し、個人としては暗号資産(仮想通貨)には「近づくな」とアドバイスするが、自身の見解はJPモルガンが顧客に提供するサービスを左右することはないと述べた。
ビットコインやその他のデジタル資産に対する考えについて質問されたダイモン氏は「私個人のアドバイスは、そこに近づくなだが、だからと言って顧客が望まないという意味ではない」と語り、「私はマリファナを吸わないが、合法化された場合、人々がそれに傾くことを止めたりはしない」と続けた。
仮想通貨は不換通貨や金に匹敵するものではなく、買う場合は気を付けるよう同氏は警告した。ただし、これは仮想通貨に関することで、ブロックチェーンやステーブルコインを指してはいないと語った。
ダイモン氏は、2017年にビットコインを「詐欺」と呼び、その数カ月後に謝罪して発言を撤回した。自身は仮想通貨を可能にするブロックチェーンの技術を信奉しているとしている。
先月、JPモルガンは特定の富裕層顧客を対象としてビットコインのアクティブファンドを提供する計画を進めていると報じられた。
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