英国公衆衛生庁(PHE)は14日、米ファイザー(NYSE:PFE)と独ビオンテック(NASDAQ:BNTX)が共同開発した新型コロナウイルスのワクチンと、英オックスフォード大学とアストラゼネカ(NASDAQ:AZN)が共同開発したワクチンについて、英国で第2波の感染拡大をもたらしたアルファ変異株よりも感染力が強いとされるデルタ変異株に対しても、同程度の効果が認められるとする分析データを明らかにした。

 これは4月12日から6月4日にかけてデルタ変異株に感染した症例1万4019例を対象とした分析で、いずれかのワクチンを2回接種した場合、緊急入院を必要とした症例は166例にとどまった。ファイザー製で96%、アストラゼネカ製では92%が入院を回避することができた。

 PHEはこれまでに、ワクチンの1回接種では、デルタ変異株に対する効果はアルファ変異株に対するよりも17%劣るとする分析データを公表している。2回接種後では、有効性はわずかな違いにとどまったとしている。
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