スイスの製薬大手ロシュは18日、同社の検査システム上で運用する新型コロナウイルスのRT(逆転写)PCR検査について、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可(EUA)を承認したことを明らかにした。
ロシュによるとこれは、症状の有無に関係なく新型コロナウイルスへの感染を20分以内に確認することができる初めてのRT-PCR検査となる。変異株についても幅広くカバーしており、医師に確実な診断情報を提供する。
救急治療や一次治療の現場に限らず、通常の診療所やスクリーニングを行う施設など、幅広い医療現場で利用できる検査法で、EU(欧州連合)の安全基準表示であるCEマークを付けて7月に発売される。
ロシュの診断機器事業は、新型コロナウイルス検査の需要増を背景として、2021年1-3月期の売上高が前年同期比でおよそ55%増加した。
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