米バイオジェン(NASDAQ:BIIB)と日本のエーザイが共同開発して米食品医薬品局(FDA)が条件付きの迅速承認を行ったアルツハイマー病(AD)治療薬「アデュヘルム」(一般名:アデュカヌマブ)について、類似した別の脳神経疾患への適応外の使用はするべきでないとの警告を9人の医師と研究者のグループが発表した。

 脳アミロイド血管症(CAA)は、ADと同様に脳内の血管にアミロイドβと呼ばれるたんぱく質が蓄積する病態があるが、CAAに対してアデュカヌマブを使用すると、脳内出血と脳血管障害につながる可能性があるという。

 この警告を医学誌Lancet Neurologyに発表した国際CAA学会会員のグループは、「CAAと診断された患者に対するアデュカヌマブの安全性および有効性のいずれについても、かなりの不確実性と懸念があると考えられる」として、「したがって、研究試験の条件外でCAAの治療目的でアデュカヌマブを使用すべきではないと考えている」と述べている。

 CAAに対する安全性についての懸念としては、アデュカヌマブや他のADに対する抗体治療薬の臨床試験で主な有害事象として挙げられている「アミロイド関連画像異常(ARIA)」を助長する可能性があるとしている。
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