米疾病対策センター(CDC)の最新データによると、米国で確認される新型コロナウイルスの過半数が感染力の高いデルタ株(B.1.617.2変異株)となっている。

 CDCの全米ゲノム監視プログラムのデータによると、6月3日までの2週間に集められたウイルス解析結果の51.7%をインドで最初に検出されたデルタ株が占めた。次に多かったのは英国で最初に検出されたアルファ株(B.1.1.7)で、28.7%だった。

 それ以前の2週間における検出率は、デルタ株が30.4%、アルファ株が44.2%で、今回の結果で優勢な変異株が明らかに逆転した。

 デルタ株はアルファ株よりも感染力が60%高いと考えられているが、世界保健機関(WHO)によると世界的に優勢になりつつある。CDCも6月、今夏のうちに優勢変異株になるとの予測を示していた。
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