呼吸器系ウイルス感染に対する経口薬の開発を手掛けるヴァクサート(NASDAQ:VXRT)は5日、4-6月期(第2四半期)の業績発表において、経口錠剤ワクチンは新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザなどでワクチンの追加接種(ブースター接種)が必要となる場合、年間を通じて利用される可能性があると自社の技術を売り込んだ。

 同社は4-6月期中に、ブースター接種(投与)に関する最初の臨床試験(治験)を完了した。この治験では、ヴァクサートが開発したノロウイルスワクチン錠剤を1年以上前に服用(接種)した被験者の免疫反応を、ブースター投与で見事に高めることができたという。

 この試験で得られたデータでは、「ヴァクサートのワクチンでは、ウイルスベクター由来のワクチンで生じる可能性のある特定の抗体反応の害はないと思われる」ことが示されたとしている。

 米食品医薬品局(FDA)は2日、ヴァクサートの新型コロナ向け経口ワクチン錠剤の新薬治験開始申請(IND)を承認した。
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