米医薬品会社イーライ・リリー(NYSE:LLY)と開発提携先のベーリンガー・インゲルハイムは18日、SGLT2阻害薬「ジャディアンス」(一般名:エンパグリフロジン)10ミリグラムについて、拡張心不全(駆出率が低下した心不全、HFrEF)の成人患者の心血管死または心不全による入院のリスクを有意に低下させるとして米食品医薬品局(FDA)が承認したと発表した。

 ジャディアンスは2014年に血糖コントロール不十分な2型糖尿病成人患者の治療薬として承認されているが、1型糖尿病患者に対しては、糖尿病性ケトアシドーシスのリスクを高める可能性があるとして承認されていない。

 HFrEFは心不全症例の半数余りを占めており、心筋が効果的に収縮しない場合に生じる。心臓が正常に機能している場合と比べ、身体に送り出される血液が少なくなる。
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