米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は27日、ジャクソンホールの講演で量的緩和(QE)政策の縮小(テーパリング)に着手する意向を示した。おおむね予想通りの内容を確認した米株式市場は堅調な推移を続け、ウォール街の各社は強気な見通しを維持している。

 UBSの米国株チーフアナリスト、デビッド・レフコウィッツ氏も先ごろ、S&P500種株価指数の目標水準を上方修正した。今年の年末については、従来の4400から4600に引き上げ、2022年6月までに4800を付け、22年末には5000に達すると予想している。

 S&P500種全体の一株利益(EPS)についても、今年は207ドル、来年は227ドルといずれも上方修正した。

 FRBの緩和的姿勢で資金調達環境は引き続き余裕があり、米国内での新型コロナウイルス感染症の拡大に歯止めがかかりつつある兆しやインフレ圧力も峠を超えると思われることなどから、バリュー株や景気敏感株が下支えされているという。

 セクター別には、ヘルスケアを中立から最推奨に引き上げ、工業を最推奨から中立に格下げした。ヘルスケアについては、薬価改正を巡るリスクの大半は株価にすでに織り込まれており、収益の伸びがディフェンシブ銘柄よりも高いと指摘している。

 この他に最推奨セクターとしては、景気回復やEC(電子商取引)の拡大を追い風とする一般消費財、相対的に低い原油相場や割安感を背景とするエネルギー、景気回復と金利上昇で収益回復が見込まれる金融を挙げている。
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