米医療用大麻業界のデータソフトウエア技術を手掛けるアケルナ(NASDAQ:KERN)は13日、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)のERP(統合基幹業務システム)「ダイナミクス365ビジネス・セントラル」上に構築された大麻事業管理システム「365カンナビス」を1700万ドルで買収することで合意したと発表した。

 アケルナは現金400万ドルと株式1300万ドルで買収資金を支払う。今年10-12月期中に買収完了を予定している。

 アケルナは大麻業界初の種子から販売まで追跡管理するデータ管理システムプラットフォーム「MJプラットフォーム」を大麻業者や政府機関に提供している他、8月には医療用大麻販売業者や医療機関向けの大麻EC(電子商取引)プラットフォーム「アケルナコネクト」の提供を開始している。

 一方、365カンナビスはPharmacann、Nectar、Sundial Growersなど85社余りの大麻企業を顧客としている。

 この買収によりアケルナの大麻事業者向けERPソリューションが一段と拡大し、主要事業者がアケルナの「コンプライアンス・ゲートウェイ」を通じて財務および税務計画や各種の規制を順守した上での事業規模拡充を図ることができるようになるとしている。
-0-