米食品医薬品局(FDA)は14日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)の抗FcRn抗体「ニポカリマブ(nipocalimab)」を慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)に対する希少疾病用医薬品に指定した。

 CIDPは、2カ月以上にわたる慢性進行性、再発性の四肢における筋力低下と感覚障害を特徴とする末梢神経の疾患で、末梢神経ミエリンの構成成分に対する免疫異常で起こる自己免疫疾患と考えられている。これまで根治治療はなく、日本でも難病指定されている。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは今年、同じく慢性進行性の自己免疫疾患である全身型重症筋無力症(gMG)に対するニポカリマブの有効性を示した第2相臨床試験のデータを明らかにしている。
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