独立系株式調査会社サミット・インサイツ・グループ(SIG)は22日、画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア(NASDAQ:NVDA)に対する投資判断を「セル(売り)」から「バイ(買い)」に2段階引き上げた。

 SIGのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、独自の流通チャネル調査に基づき、暗号資産(仮想通貨)マイニングとゲーミング市場における需要が上振れしたため、堅調な8-10月期(第3四半期)決算が期待されるとしている。

 SIGは今年8月、5-7月期決算発表を受けてエヌビディアに対する投資判断を「ホールド(維持)」から「セル」に格下げした。ゲーム向けGPUの好調な需要の背後に、マイニング用GPUの大幅な落ち込みが隠れていると指摘した。また、ゲーミング市場の売り上げも11-1月期に下振れする恐れがあるとの見方を示していた。

 しかし、チャン氏は、「暗号資産マイニング市場の売り上げは、5月と6月の後半に失墜した後、四半期あたり10億ドル余りに回復したと思われる。現在の分析から、エヌビディアの8-10月期と11-1月期は上振れが予想される」としている。さらに、「より強固な製品群を基に、粗利益率が徐々に拡大する可能性があるとも考えている」と述べている。

 エヌビディアの8-10月期決算は11月17日に発表を予定している。
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