英国の競争・市場庁(CMA)は今週、米半導体大手エヌビディア(NASDAQ:NVDA)による英半導体設計大手アームの買収について、本格的な調査を開始する。

 ナディーン・ドリーズ国務大臣(デジタル・文化・メディア・スポーツ担当大臣)はCMAに対し、2020年9月に合意されたこの400億ドルの大型買収について、反トラスト法上の懸念と同時に安全保障上の問題がないかどうか「第2段階」の詳細な調査を行うよう命じる。英サンデータイムズ紙が14日報じた。

 CMAは今年8月にこの買収は「競争上の深刻な懸念がある」とする報告書をまとめ、ドリーズ氏の前任担当相オリバー・ドウデン氏は「調査を次の段階に進めるかどうかは適切に判断する」としていた。ブルームバーグは当時、英当局の動きはこの買収を阻止する狙いがあると伝えている。

 欧州連合(EU)の競争当局は10月、この買収についての精査を来年3月15日を期限として行うと発表した。エヌビディアは9月、欧州委員会にこの買収を正式に申請し、10月には実現に向けて譲歩案を提出している。
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