米ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)が12日、医薬品・医療機器事業とコンシューマー製品事業に会社を分割する計画を発表したが、これは医薬業界における分社化の流れの序章にすぎないかもしれない。

 米投資銀行オッペンハイマーのアナリスト、ジャレッド・ホルツ氏は12日、経済専門チャンネルCNBCのインタビューで、米製薬大手メルク(NYSE:MRK)もアニマルヘルス事業の分社化を目指す可能性があると指摘した。

 キャンター・フィッツジェラルドの株式調査アナリスト、ルイス・チェン氏もCNBCの番組で「アニマルヘルス業界は、企業の分社化が投資家の高い評価につながる好例になっている」と述べている。

 確かに動物用医薬品部門の分社化は大手医薬品企業においては比較的よくあることで、イーライリリー(NYSE:LLY)から分離したエランコ・アニマル・ヘルス(NYSE:ELAN)は時価総額156億ドルの事業として評価され、ファイザー(NYSE:PFE)から分社化されたゾエティス(NYSE:ZTS)の時価総額は約1060億ドルで世界のアニマルヘルス業界をけん引している。

 ホルツ氏は、メルクの手堅い企業経営からみて、中短期的に何らかの発表を行う見通しで、「少なくともメルクのアニマルヘルス事業分社化は狙いの一つだと思われる」と語った。

 また、スイスの製薬大手ノバルティス(NYSE:NVS)が、ジェネリック医薬品事業サンド(Sandoz)の分社化か事業売却を検討し始めたとウォール・ストリート・ジャーナル紙が10月に報じていることをホルツ氏は指摘し、「現時点では、ジェネリック事業を気に入る相手がどこかは分からない」と述べた。

 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(NYSE:GSK)も今年6月にコンシューマー製品事業を分社化する計画を打ち出しており、ブルームバーグが10月、プライベートエクイティ企業が同事業を540億ドルと評価して関心を寄せていると伝えている。
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