電気自動車(EV)製造のリビアン・オートモーティブ(NASDAQ:RIVN)は6日の米株式市場で、株価が昨年11月の新規株式公開(IPO)の公開価格78.00ドルを割り込み75.13ドルの日中安値をつけた。6日終値は前日比2.68ドル(2.98%)安の87.33ドルとなった。
IPO後につけた179.47ドルの高値から大幅に下落しているが、モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、リビアンへの投資は長期戦で投資家は忍耐が必要だと指摘している。
米連邦準備制度理事会(FRB)による早期金融引き締め観測が強まり、高グロース銘柄が売りを浴びる中、協力関係にあるアマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)が欧米自動車大手ステランティス(NYSE:STLA)とEV開発での提携を発表したことが、リビアンにとって大きな逆風となった。
しかし、ジョナス氏は、EV最大手のテスラ(NASDAQ:TSLA)も株価が大きく上伸するまでには時間がかかり、紆余曲折を経て大量生産につなげたことを指摘し、リビアンについては、ここを押し目買いの水準として目標株価を147.00ドルに据え置いている。投資家は値動き(ボラティリティ)が続くと予想するべきだが、リビアンはモルガン・スタンレーが投資判断対象としている米自動車33銘柄中2番目の「オーバーウエイト」銘柄だという。
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