米製薬大手ファイザー(NYSE:PFE)は18日、同社が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として開発した抗ウイルス経口治療薬「パクスロビド」(ニルマトレルビルとリトナビルの配合剤)が、複数の実験室での研究でオミクロン変異株に対して有効性を示したと発表した。

 パクスロビドの主成分であるニルマトレルビルは、COVID-19の原因ウイルス「SARS-Cov-2」の増殖に必要なメインプロテアーゼ(Mpro)酵素に結合してそのはたらきを阻害する。実験室での研究では、ニルマトレルビルはオミクロン株を含む全ての変異株に対して強い阻害性を示したとしている。

 ファイザーによると、パクスロビドは「細胞内でのオミクロン株の複製を防ぐために必要な量よりも何倍も高い血漿濃度を維持する可能性がある」。

 3つの生体外(インビトロ)での研究から得られたこれらの研究結果は、まだ査読(他の研究者による検証)を受けていない。
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