27日の米株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが従来予想を上回るとの懸念が重しとなり、ダウ工業株30種平均が小幅続落し、ナスダック総合株価指数は反落したが、一部のアパレル関連銘柄が逆行した。

 中でも、ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(NYSE:LEVI)は、前日26日に発表した2021年9-11月期(第4四半期)決算が市場予想を上回り、22年11月期についても増収の見通しを示したことが好感され、27日終値は前日比1.70ドル(8.37%)高の22.02ドルとなった。

 リーバイス好調の背景には、米国内外の堅調な個人消費があり、同社の販売努力と価格設定がインフレ圧力を相殺できることを示していると市場関係者らは指摘している。

 同じくジーンズブランドを有するコントール・ブランズ(NYSE:KTB)は同2.81ドル(6.15%)高の48.48ドル、ラルフ・ローレン(NYSE:RL)は同1.39ドル(1.31%)高の107.19ドル、高級アパレルブランドを展開するカプリ・ホールディングス(NYSE:CPRI)は同1.12ドル(2.05%)高の55.80ドルとなった。

 この他のアパレル銘柄としては、ランジェリーブランドのビクトリアズ・シークレット(NYSE:VSCO)が前日比2.93ドル(5.48%)方の56.40ドル、カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーなど有名ライセンスブランドを有するG-IIIアパレル・グループ(NASDAQ:GIII)が同0.40ドル(1.57%)25.93ドル、カジュアルアパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(NYSE:AEO)は同2.81ドル(6.15%)高の22.81ドルだった。
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