ワクチン開発を手掛けるバイオ医薬品企業ノババックス(NASDAQ:NVAX)が28日発表した2021年10-12月期(第4四半期)決算は市場予想を下回る期待外れの内容だったが、1日の取引で株価は序盤の下げから回復し5営業日続伸となった。
ノババックスに対するアナリストらの評価は、引き続き全般に高く買い推奨が中心となっている。
同社が開発した新型コロナウイルスワクチン「NVX-CoV2373」は、欧州医薬品局(EMA)と世界保健機関(WHO)が承認し、英国をはじめとする世界各国でも承認されている。
キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、チャールズ・ダンカン氏は、このワクチンの価格設定が良いと予想し、高所得国への出荷目標を引き上げ、ノババックスの株価目標を174ドルから189ドルに引き上げている。
カウエンは、NVX-CoV2373に加えてインフルエンザワクチン「NanoFlu」についても評価して、ノババックスについては「アウトパフォーム」に格付けしている。
これに対しJPモルガンは、2023年にかけてワクチンが供給過剰になることを懸念し、ノババックスの株価目標を209ドルから182ドルに下方修正した。
マーケットウォッチがまとめた6社の株価目標は193.50ドルが中心値(150ドル〜294ドル)で、平均値は213.00ドルとなっている。
1日の終値は前日比0.37ドル(0.44%)高の83.74ドル、年初来では41.47%下落している。
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